1. 目的・目標
・万博パビリオンの1ブースで自分たちで新たに開発した保存食のカフェを運営する。
・人々にとって災害時のみにしか触れることのない存在である保存食を美味しく進化させたものをカフェで提供し、人と保存食との距離がグッと縮まるような体験をしてもらう。また、万博後も普段の買い物や自炊の際に”長く保存できる食”について意識するようになるきっかけにしてもらう。
2. 背景・問題提起
先述した通り、多くの人にとって保存食はまだ“災害時の備え”としての認識が強く、日常的にも触れる機会がほとんどないからこそ、普段利用するスーパーで売られている保存食などを把握している人も少ない。その一方で、保存食品の市場規模は年々拡大しており、2026年度のメーカー出荷額は2017年度の約2倍である319億円を上回ることが予測されている。保存食の需要がその供給を下回っていてかつ、数日分の食料を備蓄している家庭も少ない現状で、いざ災害が起きた際に被災者全員が食料を確保することは困難だ。そこで、できるだけ普段の食事に近くて美味しい保存食を人々に万博で味わってもらうための「保存食カフェ」を提案する。
3. 企画
保存食の基本的な調理法(乾燥・燻製・漬ける・煮る)や保存の効きやすい食材を多く用いたメニューを考案し、ORA様との協力のもとでカフェとしての万博パビリオン出展を行う。
4. 詳細
・調理法と食材にこだわった保存食メニューを提供
→顧客にもそれが分かるような、保存食について少し知れるようなシステムを導入
(例)食事提供までの時間・食事注文前に当カフェについて簡潔に説明する(またはそれを書いたものをマニュアルとして用意してテーブルに置いておく)。提供するメニューごとに使われている食材や使った調理法を書いたメモを添える
・食器として缶詰や缶詰風のお皿を使うなどの工夫を取り入れることも考えている
5. スケジュール
参考: 【保存食カフェ】ToDoリスト
6. 予算
・予算総額 …350万円
(カフェ設備費200万円 / メニュー開発費100万円 / 広報・マーケティング費50万円)
7. 期待される効果・成果
1)「美味しいスイーツで幸せな気持ちに」
カフェに訪れた人に「美味しかった・もう一度食べたい」と幸せな気持ちになってもらうことこそがこの企画の最上位目標であり、保存食への意識をも変える第一歩だと考えている。
2)「万博だから実現できる・世界を変えられる」
普段は目につきにくいものも、多くの人が動く万博でなら興味を持ってもらいやすく、印象にも残りやすい。あるようでなかった保存食のカフェという新しい食の形の実現が、ORA様がパビリオンのモットーとされている「新天下の台所」の実現にもつながることを期待している。
8. リスク管理
・カフェメニューに使用する食材の調達方法などに関しては高校生である私達だけではどうしても手の届かない範囲があるため、その際どういった企業様に仲介していただくかは 検討中である。
・企画実現において、需要予測の難しさから在庫リスクが懸念される。
9. 添付資料
資料:[保存食品の市場規模の変化についてのデータ]
↓こちらも見てください
文責:北村早紗