「会議、いつまでやるねん」
「何回するねん」
「長すぎやねん」
生徒会や委員会、サークルや学生団体をしていると、一度はこう思ったことがありませんか。
結論、それは、あなたや仲間のやる気の問題ではありません。たいていは、会議の「やり方」がよくないだけです。やり方は、変えられます。

私たち関西生徒会未来団体は、関西のあちこちから高校生が集まって活動していました。そのため、会議はオンラインが中心。オフラインで集まるときも、遠くから来るメンバーがいました。だからこそ、「いかに効率よく会議をするか」を調べて、まとめました。
こんな会議になっていませんか?
- 何のための会議なのか、始まってもよくわからない
- 報告も、意見出しも、決定も、ごちゃ混ぜ
- 話し合いの続きで、また会議が開かれる
- 資料や議題を、その場で初めて見る
- 誰も時間を気にしていない
- 会議で決めたことが、次の会議までに進んでいない
当てはまるものが多いほど、原因は「やり方」にある可能性が高いです。ここからは、6つの対策を順番に紹介します。
① 会議の「目的」と「ゴール」を決める
目的やゴールがはっきりしていないと、何を話し合えばいいのかわからなくなります。参加者も「なぜこの会議が必要なんだろう」と感じてしまい、話が長引く原因になります。
リーダーは、「なぜこの会議を行うのか」を、会議の前に明確にしておきましょう。おすすめは、「この会議が終わったとき、何が決まっていれば成功か」を1文で書くことです。
- 例:「文化祭の出し物を、3つの案から1つに決める」
- 例:「次のイベントの役割分担を決める」
1文で言えないときは、会議にしなくてよいのかもしれません。連絡や資料の共有だけなら、チャットなどで済ませる方法もあります。
② 会議の中身を「4つ」に分けて考える
会議で扱う内容は、主に次の4つに分けられます。
| 報告事項 | 進捗状況の共有、進め方の確認 | みんなが状況を把握できた |
| 討議事項 | 議題について、たくさんの意見を出し合う | 意見が出そろった |
| 協議事項 | たくさんの意見から案を絞る、案を修正する | 案が絞れた |
| 審議事項 | 最終決定をする | 決まった |
ポイントは、今日の会議でやるのは、どれなのかを決めておくことです。これを決めずに始めると、報告の途中で議論が始まり、意見出しの最中に決定を急ぎ、結局どれも中途半端になりがちです。

③ 「MTG」と「会議」を分ける
「話し合いの続きで、また会議」が起きる大きな原因は、意見を出し合う場と、決める場がごちゃ混ぜになっていることです。討議の続きを会議でやってしまうと、決まらないまま、また次の会議…と、回数が増えていきます。
そこで私たちは、会議を2種類に分けて使い分けていました。ここでいう「MTG」と「会議」は私たちの呼び分けです。
- MTG:主に討議や、本会議の準備(資料作成など)を行う。会議までに、資料作成などの準備を済ませる。
- 会議:主に報告・協議・審議を行う。決め事や、重要事項の連絡をする。
先にMTGで意見を出して準備をしておけば、会議では「絞って、決める」ことに集中できます。

使い分けのポイント
- MTG → 会議の順番で行う
- 会議の日程は、あらかじめ決めておく
- 会議の前に、議題を明確にしておく
- 議題の設定は、関係する人たちと調整する

④ 「アジェンダ」を作って、事前に配る
資料や議題を会議の場で初めて見ると、読む時間と考える時間で、会議が長くなります。それを防ぐのが、アジェンダです。
- 会議の「目的・報告事項・議題」と、「会議の流れ」を書いたもの
- ラテン語で「実行に移されるべき事柄」という意味
- 会議を行いたい人(リーダーなど)が作る
- 会議の前に、全員に配る


アジェンダを作るときのポイント
- 会議の進め方を意識して作る
- 議事録を作りやすいアジェンダにする
- 参加者への事前共有を徹底する
会議の基本構成
- 名前
- 目的(何のために会議を行うのかを明確に)
- 日時と場所
- 出席者の確認
- 前回の議事録の確認
- タイムスケジュールの確認、資料の配布
- 報告 → 討議 → 協議 → 審議
- 伝達事項
- 次回の会議予定(取り上げるべき議題の確認)
あると便利な一言
- 配布する資料の種類やページ数も、書いておく
- 資料は、事前に配る
- 欠席者がいる場合は、理由を確認しておく
- 参加者が多い場合は、主催者の連絡先を書いておく
⑤ ファシリテーターを決めて、時間を区切る
「誰も時間を気にしていない」会議には、進行役がいないことが多いです。会議の進行を行う人をファシリテーターといいます。
- 会議の進行を行う
- 議題ごとに、話し合う時間を管理する
- 話す機会を、みんなに行き渡らせる
ポイントは、議題の重要度や優先度によって、時間配分を決めることです。アジェンダに議題ごとの時間を書いておくと、ファシリテーターも進行しやすくなります。時間内に決まらなかったときは、無理に続けず、次の会議やチャットで決めると、あらかじめ決めておくのもひとつの方法です。
⑥ 「期限」を決めて、決めたことを前に進める
会議で決めたことが進まないと、次の会議でまた同じ話をすることになります。期限を決めて、どのように進めていくかを明確にしましょう。期限がないと、会議で決めたことも前に進まなくなります。
議事録には、「誰が・何を・いつまでにやるか」を書いておきます。次の会議は、前回の議事録の確認から始めれば、進み具合もすぐにわかります。
次の会議の前に確認したい、6つのこと
- 会議のゴールを、1文で言える
- 報告・討議・協議・審議のどれをやるか、決まっている
- 意見を出す場(MTG)と、決める場(会議)を分けている
- アジェンダと資料を、事前に配っている
- 進行役がいて、議題ごとの時間を決めている
- 決めたことに、担当者と期限がついている

さいごに
会議&MTGは、物事を決めて、前に進めるための手段です。「長い」「多い」「終わらない」と感じたら、自分や仲間を責める前に、まず会議のやり方を見直してみてください。
この記事は、次のような人に読んでほしいと思っています。
- 生徒会や委員会で、会議(MTG)が多くて困っている高校生
- サークルや学生団体で、MTGがなかなか終わらない大学生
筆者:長尾一成
※この記事は、2025年2月に公開した記事を大学生になった筆者が書き直したもの

